エゾエンゴサク (蝦夷延胡索)
Corydalis ambigua
ケシ科 キケマン属

低地〜丘陵地の湿り気のある林内や林縁などに生え、茎の高さは10〜30センチ。茎頂の総状
花序に、長さ1.5〜2.5センチの青紫色の花を多数つける。色は変異が多く、紫、桃、白などの
花も見られる。花は筒状で、先が唇形となり、基部は距となる。葉は1〜3回3出複葉。小葉は
楕円形〜広線形と変化が多い。花の付け根の苞は、全縁〜3裂する。

花期:4〜5月  分布:北海道、本州(中部以北)

今年の4月は、例年になく肌寒い日が続き、春が待ち遠しかった。札幌はGWに入り最高気温が
ようやく15度を越えるようになった。野幌森林公園の花たちは、暖かさに誘われるように、一斉に
花をつけはじめた。五月晴れの日には、爽やかな空色のエゾエンゴサクが地味な森を華やかに
してくれる。花の密度が濃いので、運がよければ純白のエゾエンゴサクにも出会える。2006.5.6

2006.5.6 2006.5.3
江別市 野幌森林公園
  CASIO EXILIM EX-Z3
撮影者:ほたる
Canon EOS 20D
+EF100mm F2.8マクロ

エゾエンゴサクは公園などでごく普通にみかける花だが、きれいに群生しているのを見たく
なって、樺戸郡浦臼町の浦臼神社に出かけてみた。(浦臼神社はカタクリが群生する場所
としても知られる)
平日だが、朝早くから立派な機材を並べ、シャッターチャンスを待つカメラマンが5〜6人も
いる。彼らは、600mmクラスの超望遠レンズを備え付け、カタクリとエゾエンゴサクで飾
られた舞台にエゾリスが現れるのを辛抱強く待っている。もぐらとほたるも仲間に入れて
もらいたいところだが、コンパクトデジカメでは動きの早いエゾリスにとても太刀打ちでき
ない。そこで、撮影の邪魔にならない場所で花の近接撮影を楽しむことにした。

境内はエゾエンゴサク、カタクリが満開だったが、車道を隔てた散策路を歩くと、路の両側が
カタクリで埋め尽くされ、キクザキイチゲニリンソウエンレイソウヒトリシズカなども顔を
出す。ほたるが「すごい!すごい!」を連発し、「スナップを撮れ!」と催促する。仕舞いには
花の写真を撮りに来たのか、観光に来たのか分からなくなってしまった。(笑)2003.4.28

群生
2003.4.27 千歳市
Nikon COOLPIX995

エゾエンゴサクの花色は、青系の色が一般的だが、変異が多く、紫系、赤系、白系の色も
見られる。また、葉の形も楕円形〜広線形と変化が多い。北海道では、条件が整っている
場所では、大規模に群生していて、青紫色の絨毯を敷き詰めたような景観に圧倒される。
2003.4.27

紫色
2003.4.22 千歳市
ピンク色
2003.4.27 千歳市
白色
2003.4.25
江別市 野幌森林公園
白色と空色の混合
2003.4.25
江別市 野幌森林公園
Nikon COOLPIX995

次の写真は、葉の形が線形という特徴から、ミチノクエンゴサクと見間違えた種類だが
ホソバエンゴサクという種類かも知れない。再会できたら調べてみたい。

葉が線形

2003.5.18 恵庭市
Nikon COOLPIX995