マエアカスカシノメイガ
Palpita nigropunctalis
チョウ(鱗翅)目 ツトガ科 ノメイガ亜科

マエアカスカシノメイガは、「前赤透野螟蛾」と書き、蛾の一種で、成虫の翅が透けてみえ、前翅の前縁に赤褐色
の帯状の筋があることに由来するという。「野螟蛾」は、野に生息し、植物の茎に穴をあけて食害する虫という
意味らしい。本種は生態の詳細がよく分かっていないという。

幼虫は、いわゆるイモムシで、体長は最大で17ミリ前後(終齢幼虫)。体色は淡緑色〜緑色で、若齢時期は光沢
があり透明感がある。出現時期は、キンモクセイで4〜5月、ライラックでは8〜9月というように、樹木の種類に
よって異なるという。
幼虫はイボタノキ、キンモクセイ、ハシドイ、ライラックなどのモクセイ科樹木の葉を食べるが、糸をはいて葉を
つづり合わせ、その中で摂食するという。終齢になると、葉を巻き、その中に白色のまゆをつくり蛹化するという。

成虫は、4〜9月(暖地では通年)に現れ、夜行性で灯火によく飛来するという。翅を開いたときの大きさは、29〜
31ミリで、胴体、翅は白く、翅は半透明で、前翅の前縁に沿って赤褐色の帯状の筋がある。触角は糸状。
雄は腹部の端に黒色の毛束があるという。

成虫

わが家では、9月の早朝に成虫を何度も目撃したが、なかなか止まってくれなかった。シャクナゲと家屋の壁に
止まった瞬間をなんとか写せた。シャッターを押すことに集中していたら、この白くて透明感のある美しい翅を
肉眼で見られなかった。(笑)

家屋の壁に止まってくれた。壁を支えにしたら
↓よりは出来がよかった。ただ、レンズを近付け
近接撮影すると、レンズの影で被写体が暗く
なり、ブレてしまう。
何回かシャッターを押したおかげで、白い翅が
透けてみえること、前翅の前縁に赤褐色の帯状
の筋が入る特徴をとらえられた。


2007.9.14
シャクナゲの葉に止まった瞬間を
捉えたが、興奮して手が震えた
のかピンボケだった。(笑)

2007.9.1

幼虫

幼虫は9月にライラックの葉で見られた。すでに果実ができていて、葉は硬いと思われるがそれを食べていた。
ライラックの葉は、幼虫がはく糸で半ば折りたたんだ状態にされたもの、2個の葉がつづり合わされものなどが
残された糞とともに多数見られ、食害のあとが痛々しい。しかし、幼虫は同時には1〜2匹しか見られず、時間を
置いて産卵され、孵化したかのようだった。このあたりの生態はまだ分かっていないようだ。

終齢幼虫か?

ライラックの葉を食べていた。葉を
もぎ取って観察した。
体節の境目が深く、しわも多い。
体長は18ミリだった。

2007.9.1
こちらは若齢幼虫か?

こちらもライラックの葉を食べていた。
透明感があり、体長は15ミリと小さ
かった。

2007.9.1