プリムラ
Primula spp.
サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属

プリムラは、ヨーロッパやアジアなどに原産するプリムラ(日本ではサクラソウ)属の植物のことで、世界各地に500種以上
日本にも20種ほどがあるという。原種の改良、原種間交配などで多数の園芸品種が作られているという。園芸品種の
主なものとして(日本で育成されたサクラソウは除く)
・プリムラ・ポリアンサ(Primula × polyantha)
・プリムラ・ジュリアン(Primula juliae)
・プリムラ・オブコニカ(Primula obconica)
・プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)
・プリムラ・ブルガリス(Primula vulgaris)
が知られ、耐寒性や耐暑性は品種により異なるという。


わが家には3種類のプリムラがある。前の持ち主から受け継いだブルガリス、ほたるが植え付けたポリアンサ、実家から
持ち帰ったデンティキュラータ(Primula denticulata)

プリムラ・ブルガリス

プリムラ・ブルガリスは、ヨーロッパに原産する多年草で、多くの園芸品種が育成されているという。茎の高さは5〜15
センチで、根元から伸びる散形花序に、直径2.5〜4センチの花を2〜5個つける。花色は白、黄、紅、青紫、赤銅と
変化に富む。葉は根元に集まってつき、長楕円形か狭倒卵形で、しわが多く、先は円い。縁に不規則な鋸歯があり
葉柄には翼がある。
わが家のは赤銅色だが、実家には白、淡黄色がある。分けてもらい、3色を群植するのも面白いかも知れない。

プリムラ・ブルガリス

前の持ち主から受け継いだものだが
一昨年、株分けして群植した。
今年は、たくさんの花をつけてくれた。

2006.5.17

プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサは、園芸的に育成された交雑種で、プリムラ・ベリス、プリムラ・ブルガリス、プリムラ・エラチオール
などが交配親になっているという。茎の高さは5〜15センチで、根元から伸びる散形花序に、直径約4センチの花を
多数つける。花色は白、黄、桃、紅、青紫と変化に富む。葉は根元に集まってつき、広楕円形ない卵形で、しわが多く
先は円い。縁に不規則な鋸歯があり、葉柄には翼がある。
ポリアンサはほたる好みで、黄、赤、ピンク、紫の苗を買って、メインガーデンの縁石沿いに植え付けた。しかし、耐寒
性はあるが、夏の暑さに弱く、秋までに株が枯れてしまうことが多い。

2008.4.26、花の牧場でゴールドレースが売られていた。探していた花だったので迷わず買った。花弁が黒色の
ものが1鉢だけ咲いていて、他はつぼみばかりの鉢だった。赤っぽいつぼみをつけたものを選んだ。GW中に9個の
花がほぼ一斉に開いた。
ゴールドレースは、1800年代に育種され古い種類のプリムラに属するという。花弁の覆輪(縁取り)がはっきりしたもの
がレースと呼ばれ、そのうち金色のものをゴールドレース、白っぽいものをシルバーレースというらしい。

プリムラ・ポリアンサ
”ゴールドレース”

花弁が黒色ではなく
小豆色である。レースは
白く見えるが黄色である。

丈は9センチ、花径は
2センチ前後。

2008.5.8
プリムラ・ポリアンサ

越冬した黄、紫。
奥は買い増しした赤。

2006.5.10
プリムラ・ポリアンサ

越冬した赤とピンク
株は極端に衰え小さくなった。

2006.5.10

プリムラ・デンティキュラータ

プリムラ・デンティキュラータは、ヒマラヤに原産する多年草を園芸化したものだという。茎の高さは10〜35センチで
根元から伸びる長い花茎の先端に、直径約2センチの花を球状に多数つける。花色は白、藤、淡紅紫などがある。
葉は根元に集まってつき、倒卵状長楕円形か長楕円形で、先はややとがり、縁に不規則な鋸歯がある。
葉の両面には毛がある。
デンティキュラータは、実家の花畑に植付けてあったものを分けてもらい、ボーダー花壇に移植した。花色は藤色
淡赤紫色、白色の3色あったが、好きな藤色を分けてもらった。

早くもプリムラ・デンティキュラータが咲き始めた。
今年は地球温暖化を実感できるほど暖かい。

2008.4.20
昨年、実家の庭から移植。
ヒマラヤ原産で、花が
手まり状に集まって咲く。

2006.5.5

プリムラ・シネンシス
Primula sinensis
別名:カンザクラ(寒桜)、チュウカザクラ(中華桜)

プリムラ・シネンシスは、中国原産の多年草。ヨーロッパに渡って改良され、園芸品種として栽培されるようになり
日本には明治時代に渡来したという。

わが家のプリムラ・シネンシスは、いつも行く花屋さんの店先にあった。1鉢が1260円と高価だったが、白くて可憐な
花びらに魅了され衝動買いした。 円い袋状の萼から焼き餅がぷくぅ〜とふくらむように可愛らしいつぼみを出す。
やがて、先端が浅く切れ込んだ純白のサクラのような花びらが平らに開く。中心部には黄緑色の模様があり、その
コントラストが絶妙でほれぼれするほど美しい。花色は白のほかに桃、赤、青があるというが、筆者は白に惚れ込み
地植えで増やすことをもくろんでいる。ただ、次のような失敗もあるので、うまくいくかは保証のかぎりではない。(笑)

2007年6月初旬に花の咲き始めた鉢植えを購入した。しばく花を楽しませてもらったが、水をやりすぎたため根腐れを
起し、株が極端に小さくなった。しまいには、根こそぎ風に吹き飛ばされ、枯れる寸前の状態になった。
慌てて水はけのよい土を入れた新しい鉢に植え替えた。そして、用土が乾いたら水やりをするように注意した。
そして、晩秋。本種は耐寒性があると聞いていたが、あえてリビングの出窓に取り込み、越冬させることにした。
日当たりがよい上に暖房機のそばなので、うまく育ってくれるか心配しながら見守った。するとどうだろう、翌年の3月
花数は少ないが可憐な花を咲かせてくれた。
2008.3.2〜3.20
高さ20〜25センチ、花の直径2.5〜3センチ。

2007.6.4〜6.13

プリムラ・ビアリー
Primula vialii

プリムラ・ビアリーは、中国原産の宿根草を園芸化したものだという。

わが家のプリムラ・ビアリーは、いつも行く花屋さんで見かけた。プリムラ・シネンシスを買った翌々日に1鉢が298円と
お手頃な価格で陳列してあった。まだつぼみだつたが、長い花茎を伸ばし、先端の穂状花序に淡いピンク色の花を多数
つけるという、プリムラにしては珍しい咲き方なので買ってしまった。しかし、耐寒性は強いが暑さに弱いという性質の
ためなのだろう、北海道としては暑い方だった夏を乗り切れず枯れてしまった。

今シーズンは半日陰の場所に地植えにして育ててみたい。

高さ46センチ、花序の長さ9センチ、花の直径約1センチ。

2007.6.10〜6.20

わが家での管理方法

増やし方 秋に株分けする。
肥料 与えていない。
病害虫 特に目立った被害はない。
越冬 耐寒性があるので、あまり気を使っていない。