リンゴツマキリアツバ
Pangrapta obscurata
チョウ(鱗翅)目 ヤガ科 シタバガ亜科

リンゴツマキリアツバは、「林檎端切厚翅」と書くものと推測(*1)される。幼虫がリンゴの木で見つかったこと、成虫
の前翅の先端が切れていて、翅に厚みがあることに由来すると思われる。
(*1)本種は、生態など詳しいことが分かっていない。漢字表記は、少ない情報をもとに筆者が類推したものである。
端切(つまきり):端が切れているという意味。

幼虫は、いわゆるイモムシで、体長(終齢幼虫)は27〜40ミリ。体色は淡緑色〜緑色で、若齢期はやや透明感が
ある。ただ、樹木の枝や鳥の糞などに擬態する習性があるようで、↓のように茶褐色に
白い斑紋が入った個体も見られ、体色は変異があるようだ。リンゴ、ナシ、サクラなどのバラ科樹木の葉を食べる。

成虫は、翅を開いたときの大きさが26〜29ミリで、5〜9月に現れる。前翅は暗紫褐色で、前縁に紫白色の
斑紋があり、前翅の先端が切れている。切れ方は直線的なものから窪んだものまで変異があるようだ。


わが家では、8〜9月に幼虫が現れ、サクランボとサクラの葉裏で盛んに葉を食べている姿が見られた。体長は
27〜30ミリで、サクランボには体色が緑色型と茶色型、サクラには茶色型がいた。
幼虫図鑑というサイトで種名を調べてもらったところ、@両型ともリンゴツマキリアツバと断定できないA色変わりは
近縁種でも良くあり、その範疇ではないか。また、鳥の糞に擬態しているのかも知れない。飼育して羽化させれば
確実だとの見解だった。


緑色型

体色がやや白っぽく終齢に近い幼虫か。サクランボの葉を食べていた。体長は27ミリ。

2007.8.18
翌日には体色がさらに白っぽくなった。

茶色型

サクランボの葉を食べていた。体長30ミリ。

2007.8.30
こちらはサクラの葉を食べていた。
体長28ミリ。

2007.9.2
単なる色変異ではなさそう。日中に枝でじっとしているなら枝の擬態だが
緑色の葉裏で葉を食べるということは、やっぱり鳥の糞の擬態?葉表で
じっとしているのなら、それもわかるが・・・。