ヒダカエンレイソウ (日高延齢草)
Trillium miyabeanum
ユリ科 エンレイソウ属

低地〜山地の湿り気のある林内などに生え、茎の高さは20〜40センチ。茎頂に、直径3〜4センチの紅紫色の
花を1個つける。外側に緑色に淡紅紫色を帯びたがく(外花被片)が3個、内側に紅紫色の花弁(内花被片)が
0〜3個ある。葉は菱形状円形で、茎頂に3個輪生する。果実は液果で卵形。稜があり、緑色〜紫色と変化が多い。

本種は、エンレイソウシロバナエンレイソウとの雑種で、両種が混生する場所でまれに見られる。内花被片は
大きさが不ぞろいのものや、0〜3枚と欠落する場合がある。花弁が白色の品種をシロバナヒダカエンレイソウ
(Trillium × miyabeanum forma albiflorum)、果実が黒紫色になる変種をクロミノヒダカエンレイソウ
(Trillium × miyabeanum var. atropurpureocarpum)という。

ヒダカエンレイソウは、北海道から希少種(R)として指定されている。

花期:4〜5月  分布:北海道、本州(中部地方)

ヒダカエンレイソウは、野幌森林公園でも見られた。昨年と同じ場所に今年も咲いてくれた。昨年はコジマエンレイソウ
だと断言する観察者がおられ、自信がなく、掲載を見送ったのだ。今年は、図鑑片手にしっかりと観察したぞ!
周囲にエンレイソウとシロバナエンレイソウもあったぞ!(笑)本種は見分けが難しいそうだが、↓でも紹介した梅沢俊 著
「北海道 春の花 絵とき検索表U」
は、とても分かり易く頼りになる。
2004.5.7

2004.5.7 江別市 野幌森林公園
Nikon COOLPIX995

最初にこの花を見つけたのはほたるである。「ここに珍しい花があるよ」という呼びかけに半信半疑で行ってみると
エンレイソウが突然変異を起こしたような状態で咲いていて驚いた。もちろん名前は分からない。後で調べられる
ようにと、二人で証拠写真を撮ったのはいうまでもない。(笑)

梅沢俊 著 「北海道 春の花 絵とき検索表U」を参考に調べてみるとヒダカエンレイソウらしい。しかし、特徴など
はメモしておらず出来の悪い写真からは特定できない。(笑)絵とき検索表Uからはコジマエンレイソウもしくは
トカチエンレイソウとも考えられる。こうなるともう一度会いに行くしかない。(笑)

ヒダカエンレイソウとしたのは
@がく片の先が次第に細く鋭くなる
A子房は角張った卵型
B雄しべが雌しべより短い
という特徴、およびエンレイソウとシロバナエンレイソウが周囲にあったこと。この種は何度か見かけたが
上記条件に当てはまるのにコジマエンレイソウだと教えてくれた人もいた。見分けが難しい花として知られるため
花めぐり1年生はいまだに自信が持てない。(笑)
2003.5.11

ほたるが見つけて撮影した。

2003.5.10 
ほたるが撮影した花の隣に
あった。がく片が1枚欠落
している。

2003.5.10
左の花と比べると
花弁の形が整っており
雌しべの子房、柱頭
全体に紅紫の斑紋が
見られる。

2003.5.11
恵庭市
CASIO EXILIM EX-Z3
撮影者:ほたる
Nikon COOLPIX995