常清滝
(じょうせいたき)

1998.8.15
滝全体(126m)


春の常清滝  夏の常清滝  暴れ狂う常清滝


@所在地:広島県双三郡作木村下作木
A分類:段瀑(3段)
B落差:126m。 荒波(36m)、白糸(69m)、玉水(21m)からなる。

C概要:広島県を代表する滝で、作木川左岸の谷川にかかる。落差が126mあり、落差では栃木県の華厳滝や
和歌山県の那智滝に匹敵する。しかし、上流の谷川が僅か1.5kmしかないため、普段は水量が少ない。
豪快さはないが、細く白い糸のような流水がごつごつした岩にぶつかりながら、三段を滑るように落ちてくる姿は
美しい。「美しい掛け軸を眺めているようだ」と表現する人もいるように、周りの壮大な景観に溶け込むように
静かに、優美に落ちている。

しかし、適度な降雨があると美しさに磨きがかかる。滝水の「ザー」という響きは、周りの絶壁にこだまして増幅
変調され、美しい旋律を奏でているようである。白い衣を広げたような流れは、天女の舞いのように華麗である。
躍動感に満ち溢れた水飛沫は舞い手の指先のように繊細である。さながら古典芸能の舞台を見ているような
優雅さと気品があふれる滝である。

春は新緑、秋は紅葉、冬は氷結と、四季折々に美しい姿で迎えてくれる。盛夏の頃は、小さな子供たちが滝の下
で水遊びをしている光景に出会う。126mの大きな滝であるが、滝壷がないため滝の真下で水浴びが出来る。

三次市から国道54号線を松江市に向かう。布野村の道の駅「布野」から約10kmで常清滝である。国道54号
線から左折して県道62号線に入ると長いトンネルがある。道なりに6kmほど行くと左手に作木村の役場が
見えてくる。左折して作木村役場に向かうとY字路がある。左が役場前に、右が高丸へ至る。右へ進路をとると
すぐに大きな駐車場(作木村役場のすぐ裏手)がある。この駐車場から滝まで、わずか300mである。遊歩道は
よく整備されているが駐車場から神社前までの約100mは急な階段を登らされる。神社前に達すると、その先は
ほとんど平坦である。なんの苦労もなく滝の真下まで行ける。滝の音が聞こえてくると同時に、目の前に大瀑布
が立ちはだかるようにかかっている。50mほどの階段を登ると観瀑台がある。観瀑台は屋根付きの立派な休憩
所になっており、ここから眺める滝は圧巻である。周囲の景観と見事に調和し、まさに絶景である。途中に
「マムシに注意」と書かれた真新しい標識が2本ある。履き物に留意することと、遊歩道からは外れないように
したい。