常照皇寺(じょうしょうこうじ)
山国(やまぐに)の里の名禅刹
京都より、北山杉で名高い周山街道を越えると、風趣に富んだ鄙に出る。ここが山国。
皇室とのゆかりを秘めた常照皇寺がこの里にある。
四季おりおり手つかずの自然を借景に、庭園、境内、裏山をあわせて約12000u。
境内には勅額門、入母屋造桧皮葺の仏殿、茅葺の方丈、舎利殿などが並び、鄙には
稀な名禅刹の風情。かつて隠棲した悲運の天皇の、禅三昧の日々がよみがえる。
光厳天皇隠棲の地
常照皇寺は、臨済宗天龍寺派の禅寺。開山は、北朝初代の光厳天皇である。天皇は
その生涯を南北朝の動乱という歴史の渦にまきこまれ、南朝方に幽閉されて出家。
帰京後も世俗を離れて禅道を修し、貞治元年(1362)ここに隠棲した。以来、歴代皇室と
深い縁を結ぶこと650年。天正7年(1579)、明智光秀による焼き打ちという苦難も乗り
越えて、天皇の菩提禅寺としての歴史を脈々と今に伝えている。
四季の見どころ
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。山里に訪れる四季の風情はみごとだ
が、とりわけ常照皇寺の桜は名高い。「九重桜」は国の天然記念物。一重と八重が
一枝に咲くという、「御車返しの桜」。御所より株分けした「左近の桜」の名木が
4月中頃より咲き誇る。紅葉はひと足はやく10末から11月中頃まで。山々が美しく
色づくと、やがて山里も寺も深い雪におおわれる。
出典:拝観用パンフレット
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