キバナノコマノツメ (黄花の駒の爪)
Viola biflora
スミレ科 スミレ属

亜高山〜高山帯の湿り気のある草地や沢沿いの林縁に生え、茎の高さは5〜15センチ。地上茎から伸びる花柄に
直径1.5〜2センチの黄色の花をつける。上弁と側弁はそり返り、唇弁に紫色のすじがある。距は短く円い。葉は
円心形〜腎形で、薄く、表面やふちに毛がある。托葉は全縁か細かい鋸歯がある。
和名にスミレがつかない唯一のスミレで、葉の形が馬の蹄に似ていることからこの名があるという。

花期:6〜8月  分布:北海道、本州(紀伊半島以北)、四国(四国山地)、九州(屋久島)

キバナノコマノツメは、いつものように雨竜沼湿原登山道(水場)で見られた。ここは標高が約800メートル。北海道では
あまり苦労しなくてもキバナノコマノツメに会えるのが嬉しい。2005.7.9

葉は薄く、表面やふちに毛がある 朝露で分かり難いが、托葉は
細かい鋸歯がある
2005.7.9 雨竜町 雨竜沼湿原 Nikon COOLPIX995

平地では、6月も半ばを過ぎると、野の花が賑やかに咲き競う姿は見られなくなる。この時期になると、花の名山
夕張岳が無性に恋しくなる。(笑)今年は、昨年の教訓を生かし(ユウバリソウの花期)1週間ほど早く登頂した。訪れた
タイミングがよかったのだろう、キバナノコマノツメは、前岳湿原入口から吹き通しにかけて、登山道沿いでごく
普通に見られた。2004.6.28

側弁基部に毛はない 距は短く目立たない
2004.6.28 夕張岳(前岳湿原入口〜吹き通し)
Nikon COOLPIX995

キバナノコマノツメを最初に見たのは、雨竜沼湿原に至る登山道沿いだ。湿原の入口近くに水場があり
崖から沢水が流れ落ちているが、そこにわずか数株が他の植物の葉の陰に隠れるようにひっそりと
咲いていた。後日、夕張岳や大雪山の登山道沿いで割と多く目にしたが、雨竜沼湿原の標高を考えると
時期が過ぎていたのかも知れない。
いがりまさし 著「日本のスミレ」によれば、本種は日本では高い山に行かないと見られないが
北海道から屋久島まで広く分布するそうだ。2003.7.23

2003.6.25
雨竜郡雨竜町 雨竜沼湿原
Nikon COOLPIX995