コマクサ (駒草)
Dicentra peregrina
ケシ科 コマクサ属

高山帯の砂礫地に生え、茎の高さは5〜15センチ。茎先に、長さ約2.5センチの紅紫色の花を
下向きに数個つける。花弁は外側と内側に2個ずつあり、外側の2個は基部がふくらみ、先の方が
外側に反り返る。内側の2個は基部と先端がふくらむ。葉は細かく線形に裂け、白っぽい。
和名は花の形が馬の顔に似ていることによる。可憐な姿・形から「高山植物の女王」と呼ばれて
いる。まれに白色の花が見られ、シロバナコマクサという。

シロバナコマクサは、北海道から絶滅危急種(Vu)、コマクサは希少種(R)として指定されている。

花期:7〜8月  分布:北海道、本州(中部地方以北)

コマクサは、1992年7月31日に山形県の蔵王山(熊野岳)で初めて出会った。当時は、横浜から
大阪への職場移転が決まり、実施までの半年間を利用して東北地方の日本百名山を集中的に
登頂した。蔵王山は厚い雲に覆われていたが登頂決行!濃い霧の中、標識(長い棒)を頼りに
御釜展望台から熊野岳を往復した。訪ねた時期が遅かったのか、馬の背ではコマクサが見られ
なかった。そこで、復路の途中、名号峰への縦走路を15分ほど入ってみた。「あった!あった!
コマクサだ!コマクサだ!」図鑑でしか見たことのない可憐なコマクサに出会えて、二人で
小躍りして喜んだのは言うまでもない。(笑)
あれから11年、今度は場所を大雪山(黒岳)に移し、苦しい登りに一汗も二汗も、いやいや三汗
もかいてやっと再会できた。(笑)後日、銀泉台から赤岳と小泉岳に登頂したが、途中の
コマクサ平で大規模な群落を見ることができた。2003.7.23

2003.7.9 大雪山
(黒岳〜お鉢平展望台)
Nikon COOLPIX995
さすがはコマクサ平!
コマクサの大群落が凄い!
ただ、既に花の盛りは
過ぎ、傷みや虫食いが
目立った。

2003.7.23 大雪山
(コマクサ平)
Nikon COOLPIX995
ある山で出会ったシロバナコマクサ

コマクサ自体の個体数が
少なく、見渡しても赤と白が1株
ずつしかなかった。
盗掘されなければよいが・・・。

あとで知ったが、この山には
コマクサは自生しないという。
何者かが種を蒔いたか
移植したらしい。