ナニワズ (難波津)
Daphne pseudo-mezereum subsp. jezoensis
(=Daphne kamtschatica var. jezoensis)
別名:ナツボウズ
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
低地〜山地の落葉樹林内などに生え、茎の高さが15〜50センチになる落葉小低木。枝先の葉腋に
直径約6ミリの黄色の花を10個前後かたまってつける。花弁に見えるのは筒状の萼で、先端が4個に
裂ける。雄しべは萼筒の内側の上部に4個ずつ2列になってつき、上の列は萼筒の外に少し出る。
雌しべは雄しべの下にあり、底には楕円形の子房がある。果実は長さ8〜10ミリの楕円形で、夏に赤く
熟す。葉は互生し、倒披針形〜倒卵形で、全縁。別名のナツボウズは、夏に葉が落葉することに由来。
雌雄異株とされるが、どちらも結実する。雌花は萼片がやや小さく、緑色を帯びた淡黄色で、雄しべは
退化し花粉をつくらないが、他の花から運ばれた花粉により結実する。雄花(両性花)は萼片がひと
まわり大きく、濃黄色で、橙色の雄しべは萼片の外に少し出る。雄しべの花粉の多くは萼筒の中に落ち
他の花からの受粉を妨げる。一方で、雄花は自家受粉しないため結実率は悪いという。
出展:北海道立林業試験場 光珠内季報 平成6年度 樹木だより ナニワズ
花期:4〜5月 分布:北海道、本州(中部以北)
ナニワズは、野幌森林公園一帯の落葉樹林内で見られた。群生している場所では、あたりに甘い香り
を漂わせる。アイヌの人々は、この木を煎じて作った汁をもりに塗り、トド猟に使っていたという。花の
作りなどをじっくり観察してみたいところだが、有毒なのでほどほどにした方がよさそうだ。(笑)2006.5.3
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| 群生している場所では、あたりに甘い香りが漂う 2006.5.3 |
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| 葉は夏に落葉するのでない 2006.7.30 |
秋に果実の付け根から新しい枝を 伸ばし、葉とつぼみをつけ越冬する 2006.10.1 |
| 江別市 野幌森林公園 Canon EOS 20D+EF100mm F2.8マクロ | |
ナニワズは、背丈が低いので草本類と見間違えてしまうが、近づいてよく見ると、紛れもない木本類で
ある。花は樹林内に群生しているが、葉の付け根にかたまって咲くのと、葉が大きいため目立たない。
長野県ではオニシバリのことを方言でナニワズと言うそうだ。どちらも、ジンチョウゲ科で仲間だが
オニシバリの花は緑色を帯びた黄色だそうだ。2004.4.22
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![]() 夏に葉がなくなり 果実をつける。秋に新しい 葉が出て越年する。 |
| 2004.4.22 恵庭市 | 2003.9.11 白老町 インクラの滝 |
| Nikon COOLPIX995 | |