布滝
(のんだき)


1998.8.10 滝全体
1998.8.10 滝の上部


@所在地:岡山県苫田郡阿波村大高下
A分類:直瀑
B落差:25m
C概要:落合川の支流の谷川にかかる滝である。この滝へ行くには、約1.5kmの遊歩道を
歩かねばならない。遊歩道は谷川沿いの薄暗く鬱蒼とした森の中につけられている。先に
寄った白髭滝キャンプ場あたりでは「熊に注意」の看板が幾つもあり、内心穏やかではない。
熊よけの大きなカウベルを鳴らして、びくびくしながら進む。緩やかな登りが続くが、距離と
時間の感覚がづれて、いくら歩いても到着しない。苛立ちが大きくなる頃、急な登りにかわる。
登り(約100m)で一汗かくと、突然、空気がひんやりして目の前に布滝が現れる。なんと
言っても、この出会いの瞬間の感動が一番だ。心に「ジィーン」と響くものがあり、目が潤んで
しまうほどだ。言葉では形容し難い。

滝の正面に立つと、真夏だというのに震えがくるほど寒い。急いで着替えをする。滝は、落差が
50m、巾が10mぐらいに見える。斜めに落ちているからか、実際よりは遥かに大きく見える。
滝の絶壁は柱状節理になっている。谷川と平行するように発達していて、八角形の大きな断面
を洗うように清水が落ちていく。滝の壁は、デコボコして真っ黒で、水量も適度にあり、白い布が
掛かっているようだ。名の由来の説明がいらない美しい滝である。下部には濃緑のモミジが
からんで美しさに花を添えている。紅葉や初雪の頃を想像するとイメージが大きくふくらんで
楽しい。遊歩道は、危険な箇所もなく手入れされたばかりで歩き易かった。

津山から国道53号線、県道6号線を経て智頭町方面に向かう。JR因美線美作河井(みまさか
かわい)駅を通過すると阿波村への標識が見えてくる。左折して県道118号線に入って直進
すると、約4kmで阿波村役場前に出る。役場を右に見て約1.5kmほど行くと「白髭滝キャンプ
場、布滝」の標識がある。標識が小さくて分かり難いので注意したい。右折して道なりに行くと
約3kmほどで遊歩道入り口に着く。


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