布敷の滝
(ぬのじきのたき)


小ぶりだが、晩秋の
渓谷を白い糸を引く
ように流れる姿は美しい。

2003.10.27


所在地 北海道札幌市西区 駐車場・トイレ ・平和の滝の駐車スペースを利用
・平和の滝のトイレを利用
分類 渓流瀑 落差 推定5〜7m
概要・感想 布敷の滝は、手稲山(1024m)を源とする琴似発寒川にかかる。傾斜の緩やかな沢を50mほど流れ、急角度で5mほどを落ちる。かなり小ぶりな滝で、落差や豪快さを期待して登ってくると、疲れがドッと増す。(笑)しかし、吹き出る汗が落ち着くのを待ちながら、じっくりながめてみると、名がつくだけあって味わい深い。なるほど、急角度で落ちる渓流(滝)の終端だけ見ると、小ぶりで、水量も少なく、どこにでもある、ごくありふれた滝である。だが、上部の渓流を含めて全体を見ると、落ち水は、色とりどりの落ち葉が点在する晩秋の山に、白い布を末広がりに敷いたような美しい流れとなって、静かに流れる。「シャー」という優しい響きが、沢に木霊し、ヒグマの生息域であることもついつい忘れさせる。今回は水量が少なく、白布というより白糸だった。(笑)今度は水量の多い時期に訪ねてみたい。
行き方1(駐車場起点) 距離・所要時間 2.5km、60分 山岳地図では90分となっているが、筆者は長靴履きで45分だった。筆者は早足なので、余裕をみて60分とした。 道順・足場・ヒグマ情報など ・大平和寺と馬頭観音の間に、自然歩道[平和の滝〜手稲山ルート」の入口があり、布敷の滝まで2.5kmの標識がある。
・ゲートをくぐると、しばらくは琴似発寒川沿いにつけられた林道歩きである。左に砂防ダムが見えると、布敷の滝まで1.5kmの標識がある。
・入口から25分ほどで、次第に傾斜がきつくなり、アップダウンもあって汗がふきだす。林道もいつの間にか登山道になっている。
・出発して40分ほどで、左奥に無名の滝が見え隠れする。小ぶりだが豪快である。ただ、葉が繁る季節は音だけで姿は見えないだろう。
・無名の滝が右の尾根の陰になって見えなくなると、その尾根を巻くように右から沢が流れて来て、無名の滝がかかる沢に合流する。
・沢を渡り、左の尾根に取り付く。急登だが、すぐにピークに達し、下りになると、前方に布敷の滝が見えてくる。
・滝から流れてくる小さな沢を渡り、やや坂を登り返すと、左下に滝が落ち、登山道脇に「布敷の滝」の看板がある。
・付近一帯はヒグマの生息域である。熊避けの鈴などは必携である。
地図 ・山岳地図 ATTACK 札幌・小樽周辺の山 発行:北海道地図 1998年4月初版 縮尺:1/25,000
・スーパーマップル 1 北海道道路地図 発行:昭文社 2002年4月
行き方2(出発地から最寄の駐車場まで) 起点 JR発寒中央駅 距離・所要時間 約8km、約15分
標識・看板 自然歩道[平和の滝〜手稲山ルート」の入口に標識がある
布敷の滝は、自然歩道[平和の滝〜手稲山ルート」にある。このルートの入口は、平和の滝を修行道場にしたという大平和寺脇にあるため、行き方は平和の滝を参照のこと。
特記事項など ・無名の滝は、数段になって落ちる段瀑で、落差は5〜6mほど。布敷の滝よりも豪快で迫力がある。近づきたいが、道はつけられていない。下流からアタックを試みたが、沢を渡渉しないと近づけず断念した。
・地図を見ると、平和の滝上流には、10個の無名の滝がある。滝の宝庫だが、ルートは整備されていない。
・自然歩道[平和の滝〜手稲山ルート」は、手稲山への登山道として多くの人に利用されているようで、入山者は意外に多かった。