オオバナノエンレイソウ (大花延齢草)
Trillium kamtschaticum
ユリ科 エンレイソウ属

低地〜亜高山帯の湿地や林内などに生え、茎の高さは30〜70センチ。茎頂に直径5〜7センチの白色の花を
1個つける。外側に緑色の萼(外花被片)、内側に白い花弁(内花被片)がそれぞれ3個ある。葉は茎頂に3個
輪生し、菱形状広卵形。
シロバナエンレイソウに似るが、本種の方が大きく上向きに咲く。内花被片は外花被片よりも長く、大きく飛び
出している。内花被片は広卵型で先端はとがらない。葯は花糸よりも長い。

花期:5〜6月  分布:北海道、本州(北部)

オオバナノエンレイソウは、函館山登山道沿いで見られた。登山道の入口を示す案内板の前からコジマエンレイソウ
の群生が広がり、度肝を抜かれた。コジマエンレイソウはエンレイソウと本種との雑種で、両種が混生する場所で
見られるが、本種の個体数はコジマエンレイソウに比べると少なく、控えめに咲いていた。2007.5.6

2007.5.6 函館市 函館山
Canon Power Shot G7

野幌森林公園では、内花被片は広卵形と披針形の二つのタイプが見られた。シロバナエンレイソウとの違いは
”白い花をつけるエンレイソウの比較”に詳しい。2006.5.20

内花被片が披針形のタイプ

2006.5.20
内花被片がやや広卵形のタイプ

2006.5.13 
江別市 野幌森林公園 Canon EOS 20D+EF100mm F2.8マクロ

北海道では5月初旬頃から、本種とエンレイソウシロバナエンレイソウが競い合うように咲き始める。湿潤で
あれば場所をあまり選ばないようだ。オオバナノエンレイソウは、各地の自然公園神社の境内など、身近な場所
に群生していることが多い。エンレイソウの仲間では丈が一番大きく、花が上向きに咲くため圧倒的な存在感
がある。ほたるは、「白い蝶がたくさん舞っているようできれい!」と感激したぐらいだ。
本種とシロバナエンレイソウは、見分けるポイントを知らないと同じ花に見える。シロバナエンレイソウを最初に
掲示したとき、白いエンレイソウはどれもシロバナエンレイソウと思い込み、本種の写真を入れる失敗を犯して
しまった。(笑)

2003.5.10 恵庭市
Nikon COOLPIX995