オオタチツボスミレ (大立坪菫)
Viola kusanoana
スミレ科 スミレ属

低地〜亜高山帯の湿り気のある林縁などに生え、茎の高さは15〜25センチ。地上茎から伸びる花柄に直径
2センチほどの淡紫色の花をつける。唇弁に紫色のすじがあり、網目状になる。側弁基部に毛はない。距は
白い。茎葉は円心形で、先がややとがり、葉脈がへこみ目立つ。托葉は櫛の歯状に裂ける。

花期:5〜6月  分布:北海道、本州、四国、九州(福岡県)

オオタチツボスミレは恵庭公園でも確認していたが、掲載が漏れていた。恵庭公園では、平坦な草地は本種
ユカンボシ川源流の斜面沿いはタチツボスミレというように住み分けているようだ。各地で普通に見られるが
先日、ホッキョクグマの双子の赤ちゃんを見に行った円山動物園周辺、北大植物園の草地などでも見られた。

2009.5.9 恵庭市 恵庭公園
Canon Power Shot G7

ポロト湖を周回する遊歩道では、本種はまばらに見られる程度だったが、昨年よりは多かった。2009.5.16

今日はほたると白老町にあるポロト自然休養林を散策した。ポロト湖、及びその周辺の国有林がレクリエーションの
森として整備されていて、広さは396ヘクタールもある。ポロト湖は周囲4kmの沼だが、それに沿って約6kmの
遊歩道がある。今日は、アイヌ民族博物館の北東にあるカムイ入口からビジターセンターまでの3.8kmを歩いた。
オオタチツボスミレはまだこれからのようで個体数は少なかった。2008.5.4

タチツボスミレは、函館山の登山道沿いに咲いていたが、ヒカゲスミレの方が数で圧倒していたため、危うく見逃すと
ころだった。もっとも、筆者が初めて見るヒカゲスミレ、アケボノスミレの方に集中していたこともあるが。(笑)2007.5.6

2009.5.16 白老町 ポロト自然休養林
Canon Power Shot G7 撮影者:ほたる
2007.5.6 函館市 函館山
Canon Power Shot G7

オオタチツボスミレは、野幌森林公園一帯で見られた。↓のように横倒しになった木の根にしっかりはり付いて
花を咲かせている姿が印象的だった。2007.5.20

オオタチツボスミレは、10月にも見られた。秋を春と間違える返り咲きという現象なのだろうか。2006.10.21

オオタチツボスミレは、地上茎がはっきりしていること、托葉が櫛の歯状に裂けること、側弁基部に毛が
ないこと、距が白く紫の花をつけることなどから見分ける。図鑑では「タチツボスミレと似ているがこちらの
方が大型」と記されている例が多いが、咲き始めは大きさでは見分けがつけにくいだろう。むしろ、距が
白いことが見分けのポイントになる。札幌市内・近郊では、湿り気のあるところにごく普通に見られる。
野幌森林公園では遊歩道沿いで見られ、散策する人を追いかけるかのようにどこまでも続く。2003.5.16

本種によく似るアイヌタチツボスミレは、側弁基部に毛がある。藻岩山の小林峠コースで見られる。

地上茎があり、花は淡い紫色。右の写真は倒れた木の根で茎を
四方八方に伸ばしていた。

2007.5.20 江別市 野幌森林公園 Canon Power Shot G7


側弁基部に毛はない 托葉は櫛の歯状に浅く裂ける
距は白い