三段峡とその周辺の四季

所在地:広島県山県郡戸河内町、山県郡芸北町 佐伯郡湯来町

出典:
@楠見久・片山貞昭・入瀬修著 広島県の滝 発行昭和60年 佐々木印刷
A田中澄江・徳久球雄・福田宏年監修 山の歳時記6 北陸・北近畿・中国
−霧たつ山なみ− 発行昭和59年 小学館

----------------------------------------------------------------------------------

春1    春2    

秋1    秋2    

----------------------------------------------------------------------------------


☆三段峡(さんだんきょう)☆
三段峡は、山県郡戸河内町、及び芸北町をほぼ南北に横切る太田川支流の柴木川が西中国山地を
深く刻み込んでできた全長約12kmの長大な峡谷である。三段峡は、標高約800mの八幡高原(樽床ダム)
から始まり、標高差約480mを一気に柴木(JR三段峡駅)まで駆け下っており、その間に400mもある
大岩壁、数10mの深さの黒淵、30mを優美に落ちる三段滝などがあり、峡谷の美しさを満喫させて
くれる。中でも、五大壮観と言われる三ツ滝、竜門、三段滝、二段滝、猿飛には圧倒される。
三段峡は昭和28年に国の特別名勝に指定されている。

春の新緑と秋の紅葉の時期は、トチ、ミズナラ、カエデなどの落葉広葉樹と、点在するスギなどの
針葉樹が、絶妙な色彩の組み合せで美しさを際立たせ、訪れる人を楽しませてくれる。


☆深入山(しんにゅうざん)☆
深入山(1153m)は、三段峡の東にあって山全体が草原に包まれた女性的な美しい山である。毎年4月中旬
には、芸北地方に春の訪れを告げる山焼きまつりが行われる。草原約100haを焼きつくす広島県
最大の野焼きで、500本のトーチが無料で配られ、多くの人々が山に点火して無病息災を祈願する。
山頂は360度の大パノラマで、北に臥龍山や伯耆大山、西に恐羅漢山、南に瀬戸内の野呂山が望める。
晴れた日には遠く日本海まで見渡すことができる大パノラマは感動ものである。
山頂までは約1時間で登ることができる。


☆恐羅漢山(おそらかんざん)☆
恐羅漢山は、広島県の最高峰(1346m)である。山頂からは遠く日本海まで望むことができる。
山頂付近にはブナの原生林が残っていて、訪れる人の心を癒してくれる。また、山頂付近は、
樹氷が見られる数少ない場所としても知られている。


安芸太田町戸河内(旧山県郡戸河内町)
平成16年10月1日、戸河内町は加計町、筒賀村と合併し安芸太田町となった。
戸河内町は、中国自動車道戸河内ICからの西中国山地の入り口として賑わっている。自然環境に
恵まれ、特別名勝三段峡、恐羅漢山、深入山を中心とする観光の町である。また、町の特産の
すし鉢や手造りお玉しゃくしは、広島県伝統的工芸品に指定されており、手作りならではの
木のぬくもりが感じられる。


北広島町芸北(旧山県郡芸北町)
平成17年2月1日、芸北町は大朝町、千代田町、豊平町と合併し北広島町となった。
芸北町は、広島県の北西部にあって、1000m級の山々に囲まれた爽やかな高原のまちである。
一帯は西中国山地国定公園に指定され、貴重なブナ原生林、美しい野草が花開く湿原や高原、
岩と清流が作り上げた渓谷などが点在していて自然が豊かである。

町花はやまゆり(ササユリ)で、芸北地方では昔から「こうらん」または「こうらん花」などと呼んでいた。
咲いている姿は、清楚で気高く古くから天使の花と言われ、多くの人に愛されてきた。

町木はブナで、芸北地方では昔から「ノジイ」と呼ばれていたそうである。昔はタタラの炭の燃料に
するほど豊富だったが、現在は八幡の臥龍山西側一帯に残るだけである。ブナの古い巨木は、
重厚な風格があり忍耐と力を象徴しているようで思わず手を合わせたくなる。
出典:旧芸北町電子郵便局


広島市佐伯区湯来町(旧佐伯郡湯来町)
平成17年4月25日、湯来町は広島市に編入され広島市佐伯区湯来町となった。
湯来町は、西中国山地の山間に開けた温泉郷で、広島の奥座敷と呼ばれている。湯来温泉、
湯の山温泉、奥湯来温泉の3つの温泉が湧いていて、平和都市広島、世界文化遺産厳島神社、
岩国錦帯橋、特別名勝三段峡などの観光の宿として人気を集めている。「したたるような緑、
澄みきった大気、涼やかなせせらぎの音」がキャッチフレーズの自然豊かな町である。