白糸の滝
(しらいとのたき)
天龍の滝
(てんりゅうのたき)


白糸の滝
2段目の岩盤が
アイヌの酋長に見える。

2003.10.15


所在地 北海道夕張市 駐車場・トイレ ・石炭の歴史村駐車場を利用する
(オンシーズンは500円)
・石炭の歴史村のトイレを利用する
分類 白糸の滝・天龍の滝:段瀑 落差 白糸の滝:推定15m、天龍の滝:推定10m
概要・感想 白糸の滝は、夕張市の500mクラスの山塊を源とし、志幌加別川支流の沢にかかる。水量は少ないが、想像したよりも立派な滝が2段になって落ちている。2段目の下部を斜め横から見ると、アイヌの酋長の顔のようでユニークだ。滝壷はあまり発達していない。滝周辺の河床は石炭を細かく砕いたような黒い砂礫が広がっていて、かつて黒ダイヤで繁栄した頃の山がしのばれる。滝の近くに鉄骨で囲まれた深い竪穴があって沢の水が少し流れ落ちている。炭鉱火災を防ぐためのガス抜きの穴だろうか。ここ夕張炭鉱(現在は閉山)は、1889年(明治22年)開坑以来、幾多のガス・炭じん爆発が発生し、尊い人命が多数奪われている。白糸の滝はここから亡くなった方々の霊を慰めているのかも知れない。
行き方1(駐車場起点) 距離・所要時間 800m、徒歩15分 道順・足場・ヒグマ情報など ・石炭の歴史村駐車場に車を置く。チケット売り場を正面に見て、すぐ左に、歴史村への徒歩入口アーチがある。右には郷愁の丘ミュージアムが見え、その手前に志幌加別川が流れている。チケット売り場の右に橋がかかっており、そこから郷愁の丘ミュージアムに向かうが、その前に橋の上流50mほどのところにある「天龍の滝」を見ておく。
・天龍の滝は山側から流れてくる小さな沢が、志幌加別川に合流する直前に、約10mほどを3段になって落ちる。この滝は落ち口に人の手が加えられ、人工の滝に見えるのが惜しいが、白糸の滝に行くポイントになる。というのも、白糸の滝は天龍の滝の上流800mほどのところにあるからだ。
・階段を上り郷愁の丘ミュージアム前まで行く。向かって左に、山側方向に舗装された歩道がつけられている。そこを山側に向けやや登ると、やがて右に大きくカーブしている。右には行かず、左を流れる沢沿いの荒れた道を、山に向かってさらに登る(この沢は下流の天龍の滝まで続いている)。
・ミュージアムから400mほどで、パイプを組んで作った小さな橋がかかっている場所に達する。ここを渡り、さらに沢沿いを200mほど進むと目的の滝がかかって行き止まりとなる。郷愁の丘ミュージアムからは10分ほどである。
・滝全体を見るためには、浅い沢を渡る必要がある。普段は飛び越えられるほどの流れだが、雨のあとなどは増水し長靴が必要である。
地図 ・地形図 夕張 発行:国土地理院 平成12年8月1日 縮尺:1/25,000
・スーパーマップル 1 北海道道路地図 発行:昭文社 2002年4月
行き方2(出発地から最寄の駐車場まで) 起点 札幌市厚別区大谷地交差点 (国道5号線と国道274号線が交差) 距離・所要時間 約54km、約1時間20分
標識・看板 なし
滝は、夕張市内の石炭の歴史村付近にある。札幌市内を起点にすると、国道274号線を夕張に向け進む。北広島市で千歳川を渡ると、すぐに左折して道道3号線に入り長沼市街を経由して由仁市街に入る。JR室蘭本線を跨ぐ陸橋を越えると信号付き交差点がある。そこを左折して国道234号線に入り、約3km進むと、夕張川を渡った直後に角田の交差点がある。ここは直進し、再び道道3号線を道なりに進む。約16kmで夕張市内に入り若菜交差点に達する。左折し道道38号線を道なり進むと約6kmで石炭の歴史村である。
特記事項など ・白糸の滝、及び天龍の滝は、国土地理院発行の1/25,000の地図に記載されておらず、滝がかかる沢の記載もありません。しかし、「滝の飛沫」の情報のお陰で無事訪ねることができました。管理者の遥香さんに感謝します。
・ミュージアムから400mほどで、パイプを組んで作った小さな橋がかかる場所に達する。前方の斜面には旧北炭夕張炭鉱高松ズリ捨て線の橋梁やトンネルが見える。かつて栄えた炭鉱の遺構だが、ズリを載せたベルトの唸りが聞こえてくるようで、思わず立ち止ってしまう。ズリとは、石炭に混じって掘り出される岩石や砂などの廃棄物のこと。内地ではボタといい、堆積した山をズリ山(ボタ山)と呼んだ。


天龍の滝
コンクリート製U字型水路から流れ落ち
落ち口付近に石垣が組まれ補強されて
いる。人工の滝に見えるのが惜しい。

2003.10.15
CASIO EXILIM EX−Z3